何人集えど馬鹿は馬鹿!6

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me-suzusu.hatenablog.jp

 

第十四章 副露

授業課題のレポート書かずにオタクブログ書いてる俺、教室でただ一人別のことしてるMORE、お前らとは違う漏れ、かっこいい。「パターン化された"エモ"気持ち悪すぎるんだよ」そういうお前らはパターン化された"キモ"。

 

ここは和歌山白浜の海沿い。動物園で遊びに遊んだ日陰者たちはお疲れ。一体鑑賞されたのは動物たちなのか、それとも我々ヒトモドキなのか、真相は闇の中。
陰キャ陰キャらしく地を這って生きるハメ。
白浜のホテルに入ると窓から見えるは海、夕焼け。海沿い三階ばちクソ綺麗でワロタ。
夕焼けを見ながら下を見るとそこには
蒸気、竹の天井、透明なお湯…

いや男湯やんけ

とんでもない欠陥構造だった。願わくば女湯にしてほしかった。まあ湯船のへりに座ったら背中が見える程度だからあんま気にする程度ではないのかも?気にするわ。
めちゃくちゃ綺麗な外観、神のような立地、にも関わらず破格の値段の秘訣は詰めの甘さらしい。まず白浜に泊りで来る奴なんてそんないねえか。
そういえば自動精算機で精算するときにクレカが使えるのにカードのボタンがなかったり、色々コストカットしてるらしい。

普段見慣れない海にキャッキャする僕といーえる、そしていつの間にか力尽きたしお。
腹出して寝てる。この腹にはたくさんの夢と希望が詰まっているらしい。

後方担当僕、とにかくお腹がすいたのでご飯。いや食うとこなんもねえ。
海沿いのリゾート街の弊害、本当に食事をするところがない。大半の客は宿で飯食うしな。リゾートでケチって夕食つけない激浅ムーブにより飯がない。
しかたがないので近くのスーパーへ。しおいうくん、近道しようとするのいいけどなんでベルファイヤでそんな細い道突っ込むの。
飯と酒を適当に買い込んで宿へ。圧倒的割引シール、缶チューハイ買っても地酒0。旅行の節々から日頃の行いが出る貧乏人たち。僕は現在食費がありません。(貧窮問答歌)

再び宿へ、一息つく僕ら、なんかいーえるのただでさえ小さい身長がさらに小さく、あ、倒れた。力尽きて座椅子から倒れるいーえる。
お前ら満身創痍かよ、この疲れ具合がとんでもないことを引き起こすとは知る由もなかった。

飯食って酒で乾杯して、なんか宅飲み感覚。過去一普通の宅飲みだった。(食事なし一気大量飲酒躁鬱発狂泥酔ゲロ吐き警察連行で彼女の家まで同伴の前科あり)
今年(=昨年)の粗相はすべて次の旅行で全て暴かれるそうです。

飯食ったからお待ちかねの温泉。尚露天風呂は先程カンニング済らしい。
内湯がクソ熱いので露天へ、露天風呂三つもあるやんワロタ。
時間も遅くて貸し切り状態、泳ぎたがるしおいう。いやその巨体で泳いだらお湯なくなるって。
時間いっぱいまで温泉に入って乾杯して就寝。朝風呂やってるって、そんなこと確認しながら即爆睡。

 

第十五章 アンロック♡

コケコッコーーーーーーーーーーーー

寝坊で授業は遅刻するのに旅行中は早起きこと僕。大学生セッ●スして授業ぶっちが美徳とされてるけど真面目に受けろよ。そんな僕は寝坊が多すぎて(遅延証明で遅刻をチャラにして)出席との闘い。
朝7時、楽しみにしてた朝風呂へ行くためオタクを叩き起こす。起きない。
運転してくれて疲れてるもんね、ところで初日寝坊のいーえるさんは何をした???
せっかくの休日なのでゆっくり寝かせて温泉へ。
普段シャワー勢の僕、朝風呂でぽかぽかの体になり幸せな朝に。

起床LINEが来ていないことが不安だが飯もあるしそろそろ起きてるでしょ。

ガタ(施錠されて開かないドアの音)




あれ、終わったくね?

オートロックなんて先鋭的システムに対応できない21才、鍵を持たずに風呂へ行ったのだ。確定する締め出し。連絡のつかない二人、いや起きろよ8時過ぎてるわ。
どうしようもないので廊下に座り込んでヘルプの連絡。つかない既読。
ガチャ(隣の部屋から出てくる家族)

目と目が合う瞬間…明らかにガン見の(約)5歳児、涙目の21歳、手を引いて明らかに急ぎ足になるママ。「見ちゃだめよ」人生で初めて体験した。生き恥を一つ積み重ねる。これ以上俺に業を背負わせないでくれ…

途方に暮れた僕、これ以上赤っ恥を欠くわけにもいかないのでたまらずフロントへ。「すみません鍵を部屋の中に忘れました。」真顔から一瞬笑顔になるフロント。こんな俺でも誰かを笑顔にすることが出来るんや…

オープンセサミ、帰ってくる人権、何も知らずに幸せそうに寝るチビとデカ。
先程の屈辱をすべて吐き出すように叩き起こして急いで飯へ。
食堂は9時まで、現在もう8時半前。
飯の味は…覚えてないよ…

結局10時のチェックアウトにフロントから電話、ごめんなさい、本当に迷惑かけっぱなしでごめんなさい。そう思いながら宿を後に…「いってらっしゃい」その言葉が俺達には辛いよ…

 


[二日目振り返り]

パンダが減ってましたね。2022に少しだけでも見られてよかったなと、彼らは元気にしているでしょうか。
純粋な動物は行動の一つ一つが可愛いですね。尚行動の一つ一つが気持ち悪いオタクの皆様におかれましては。
二泊三日の旅行も2/3が終わってしまいました。ほんと旅行って一瞬。
旅行からもうほぼ一年、これ書きながら色々思い起こしてみるとしょーもないことも高い解像度で覚えているなって。なんか不思議。
次がラストになりそう。いーえるは未だに去年の旅行の支払いが終わっていない模様。

 

あとがき
ホテルのカギは持ちましょう。本当に恥ずかしい思いをします。
折尾のヤンキーみたいにドア前で座り込んでたらスーツケース持った家族連れがガチャって出てきたときは本当に泣きたくなったよね。俺は泣かないよ、長男だから。
要反省です。本当に反省です、俺がフロント行かなかった誰が起こしたのか、そもそも彼らは起きたのか、そこは永遠の疑問。まず間違いなく朝食はジャーだったでしょう。
2022年に朝5時に起きてホテル浦島の温泉を入った若いころの俺たちはどこに行ってしまったのか、今年はもう少し計画的な朝を。